Thursday, November 22, 2012

講演会: 地域広報とソーシャルメディア(河井孝仁教授)



 情報通信学会
第2回歴史文化とデジタルメディア研究会
日時: 2012年12月10日(月) 17:30~19:30
会場: 名古屋大学情報科学研究科第1講義室
名古屋市千種区不老町 名古屋大学
講演者: 河井孝仁 教授 (東海大学文学部広報メディア学科)
テーマ: 地域広報とソーシャルメディア
概要: facebookやtwitterなどソーシャルメディアの活用が進み、地域という枠を離れた多様なコミュニティ形成が可 能となっている。一方で、東日本大震災及び福島第一原子力発電所の事故、そこでの被災や避難という状況は、人々が地域という構造に深く関わっていることも 明らかにした。こうした状況のもとで、地域に関わる人の、地域への愛着や推奨をどう確保し、地域の魅力を域外にどう訴求するかを考えたい。
参加費: 無料

河井教授の 教員サイト
http://media-studies.bm.u-tokai.ac.jp/laboratory/kawai.html

Tuesday, November 20, 2012

メディアとデジタル化 シンポジウム(12月19日)まとめ



メディアとデジタル化 シンポジウム(12月19日)まとめ

1.地域とメディア
・デジタルサイネージは当初、広告等の商業ベースであった。震災後、公共的情報発信などに用途がシフトしている。さら に、最近は、スマホと連携などして、インタラクティブメディアの用途が広がっている。地域メディアとしても可能性がある。
・コミュニティFMなどに較べ、WEBやFacebookは地域の住民にとって取り組み易いメディアが提供される。
・新聞に電子メディアを組み合わせることにより、もうすこし地域のきめ細かい情報を読者に提供できる。
・電子化した記事の信頼性は、情報提供者の信頼性や、記者による信頼性確認により確保される。
 
2.メディアと装置
・電子書籍端末、スマートフォン、タブレット、デジタルサイネージ、スマートテレビなど多様性が広がっている。
 デバイスに依存しない汎用性のあるコンテンツやサービスを提供するのが重要
・しかし、特定のデバイスに特化したサービスもビジネスの可能性はある。
・当面はデバイスの変革時期なので、どのような形で収束するかはまだわからない。
・放送と通信の融合:放送電波に、ICTサービスのコンテンツなども乗せられるようになった。

3.これからの電子機器・情報機器製造業について
・ハード単独ではなく、ソフト、サービスと組み合わせた商品を提供することが重要
・電子機器自体は表示用の機械としての意味しかなくなる。クラウドやサービスを組み合わせて新しいしくみ
 を考え、多くの人を取り込んだプラットフォーム構築が重要。標準化なども重視すべき。

4.日本の強みは?それを生かす方法は?
・クールジャパンのコンテンツは世界に広がっていて、ファンを増やしているが、
 アニメなどのコンテンツだけで世界に売るには市場はそれほど大きくない。むしろ、コンテンツと合わせて
 日本の一般商品を売っていくしくみなどを考えるのが重要
・ブロードバンドのインフラは世界一の環境。これをもっとうまく活用する方法を開発していけば
 日本の強みが生かせる。

5.大学の役割
・多様な選択肢から選び取って商品やサービスの内容を設計していくようなデザイン志向の教育が重要。
・大学が異分野をつなぐ役割をもっとすべきである。
・プロジェクトに学生を参加させるような形の教育も有用である。