Friday, February 22, 2013

中京大学 宮田義郎教授講演会のご案内

 プロジェクトTEN(あいちベンチャーハウス)
産業応用研究会とコンテンツ研究会の共同開催講演会

日時:2月26日(火)4時30分~6時
場所:あいちベンチャーハウス
ご講演者:中京大学 宮田義郎教授
ご講演タイトル:「ワールドミュージアム ー 視野と志をグローバルに拡げるために

---------------------------------------------------------
講演趣旨

 今や私たちは、世界中から送られた食物でできた身体を持ち、
世界中から運ばれてきたエネルギーを使って生活している。
私たちは皆、まさ にグローバ ル時代を生きる地球人だ。
しかし私たちは日常、食事しながら、また電気のスイッチを
入れる時にどれだけその事を意識するだろう か?2011年3月の
大震災 と原発事故は私たちに、テクノロジーに依存した生活を
根本的に見直す機会を与えてくれた。20世紀のテクノロジーの
発展と共に、快適な生 活のために、エネルギー・食料などを
全世界に依存するようになり、また便利さを追求するために、
それらの資源を作り出す過程や使う事の社会的な意味については
何も知らなくても使えるようにしてきた。その結果、21世紀に
入った現代、グローバルに拡大した生活の基盤と、それに対する
視野の狭さとの間に大きな ギャップが生じ、私たちは自分たちの
行動のグローバルな意味を考えることなく生活している。現代
私たちが直面している環境、エネルギー、食、格差などの諸問題に
取り組むた めには、このギャップを埋め、私たちを支える
グローバルなコミュニティーに対し貢献していくことが必要であり
それは21世紀の大きな課題
だと思う。

 ワークショップは特定の空間時間に集まった人による密度の
濃い活動を作り出すことに成功してきたが、上記のような学びの
ためには、特別な場だけではなく、日常の活動の中でこそ
グローバルな視野で学び行動することが求められるだろう。

 World Museum Projectでは、一般の学生や子ども達が視野と志を
世界へと広げていく学びの実践の場を、日常の活動に埋め込まれた
形で構築するために、現在(2012年10月)までに15カ国20カ所の
パートナーと継続的に連携してワークショップやオンラインでの
協同制作
を行ってきた。表現 ツールとして使用 しているScratchは、
アニメーション、アート、ストーリーなど多様な表現ができ、多言
語対応し世界の数十万人規模のソーシャルメ ディアを形成している。

連携にもSkypeなどの様々なソーシャルメディアを活用している。

 多様な文化や年齢の参加者はScratchの作品制作から始め、作品を
通じての他者との関係構築に視野を広げる。さらに個人から家族や
学校、町、国、地球へと作品の視野を広げながら、Remixなど
コラボレーション
によって作品の意味の構築、さらに学びの
コミュニティーの構築
へと、視野と志をグローバルに広げてきた。
地球上どこからでもいつでもコラ ボレーションに参加できるWorld
Museum Online
について、また言語的、視覚的、聴覚的だけでなく、
身体的にもスピリチュアルにもつながることができるメディアに
ついても考えていきたい。

No comments:

Post a Comment